鍼灸治療のカルテ 2405不妊症: 慢性的な頭痛は気を付けたい

慢性的な頭痛は不妊の原因になる

→慢性的な頭痛はリンパの滞りを示します。良好な妊娠のためにもリンパを整えたい。

症例:30代の女性、妊娠希望の会社員

数年間にわたりタイミング法および人工受精を2回試したが、妊娠せず。

体外受精を試みたいので体調を整えるために来院。

 

症状 ①慢性的な頭痛

(小学生の頃より慢性的な頭痛が続いている、

頭痛は頭全体が強く重い、痛みのない日はほぼない)

→慢性的な頭痛がある場合は妊娠の継続に問題がある。

胆経の経絡、膀胱経の経絡の問題

 

その他の症状

②③上半身が暑く、下半身が冷える

→入浴時に湯船に浸かる。シャワーのみはダメ。

腎経の経絡の問題。

 

④だるさ(全身倦怠感)

→就寝時間を見直す。

脾経の経絡の問題。

 

その他、身体の状態

頭皮が硬い

→仕事上のストレスがありそう。

鍼灸治療とともに、ストレス軽減の努力。

 

耳の動きが悪い

→耳の動きは「リンパの流れ」の指標。

リンパの流れが良くない。

 

生活習慣

食事:

小麦製品の中止

→妊娠を妨げることあり。

頭痛の原因にもなりうる。

 

乳製品の中止

→女性ホルモンに影響がある。

 

睡眠:

就寝時間 0:00~6:00

→ホルモン分泌の観点から 23:00には就寝したい。

 

夫婦生活

時間が合わずセックスレス

→体外受精であっても、夫婦生活があったほうが妊娠継続率は高い。

 

頭痛は妊娠継続にマイナス

経験上、慢性的な頭痛がある方は妊娠の継続が難しくなっています。

薬を飲んで痛みを止めたとしても、

リンパの流れは変わらないので問題は解決しません。

 

 この症例の場合、

耳の動きが悪く、慢性的な頭痛があることから、リンパの流れが滞っていることが予想できます。

鍼灸治療により、リンパの流れを改善し、頭痛をない時間を増やしていくことが

良好な妊娠につながると考えています。

 

たまはりきゅう院 院長 田巻和洋

 

 

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