頭皮の緊張は腰の現れかもしれない
— 頭皮と腰の関係

頭皮が固い、頭頂部から後頭部にかけて引っ張られるような感覚がある——
そんなとき、多くの方は頭をほぐそうとします。
でも実は、その硬さの原因は腰・仙骨まわりにあることが少なくありません。
なぜ頭皮と腰がつながるのか
東洋医学の視点では、身体は経絡(けいらく)という流れで全身がつながっています。 背骨の正中線を走る「督脈(とくみゃく)」は、仙骨・腰部から出発し、背骨を上り、 頭頂を越えて前頭部へと至ります。
この督脈に滞りが起きたとき、 「どこに症状が出るか」は人によって異なりますが、 腰部の緊張が上行して頭頂〜後頭部の頭皮硬直として現れることはよく経験することです。 腰痛や背部の重だるさを同時に感じている方は、特にこのパターンが当てはまりやすいです。
こんな心当たりはありませんか? 頭皮をマッサージしてもすぐ元に戻る/頭頂〜後頭部だけ頭皮が動かない感じがある /長時間のデスクワークや立ち仕事の後に頭が重くなる/腰のだるさも気になっている
腰の場所を知っておこう
督脈上で今回注目するのは、腰〜仙骨にかけて並ぶ三つのツボのエリアです。
それぞれ背骨の棘突起(出っ張り)の間にあり、指で触ると骨と骨の間のわずかなくぼみとして感じられます。
セルフお灸の手順
- 腰~仙骨で皮膚の緊張感が最も少ない(ふわっとやわらかい)場所を探します。 張っている場所や硬い場所ではなく、あえて「ゆるい所」を選ぶのがポイントです。
- うまくいけば、灸前より頭皮がスルッと動く感覚が出てきます。
*背中なのでパートナーにお灸してもらってください。
なぜ頭ではなく腰を処置するのか
頭皮が固いと感じると、つい頭を揉みたくなります。 でも根っこが腰にある場合、頭をいくらほぐしても 時間が経てば元に戻ってしまいます。
頭皮のマッサージより格段に手軽に、しかも根本に近いところへ働きかけられます。
「遠いところを治す」——これが「身体はつながっている」シリーズの核心です。 症状のある場所だけを見るのではなく、身体全体の流れの中で原因を探す。 そのまなざしを少しずつ日常に取り入れていただけたら嬉しいです。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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