患者さまからの質問001:デパスは安全な薬ですか?

ベンゾジアゼピン系の向精神薬は依存性が問題となっている
デパス(エチゾラム)はベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種で、
薬物依存性*が強いことが問題になっています。
 
*薬物依存症は国際的に認められている精神障害
依存性のある薬物を使いつづけているうちに心身に異変が生じ、薬物を使いたいという 気持ち(渇望)が強くなりすぎて、
自分ではコントロールできなくなり、現実にいろいろと不都 合が生じているにもかかわらず薬物を使いつづけてしまう障害です。
 
近年、我が国においても厚生労働省から医療機関に対して安易に処方しないように指導が入っています。
(海外ではその危険性から厳しく扱われているが我が国ではだいぶゆるい)
 
 
睡眠障害や不安症などで処方される
ベンザリン(ニトラゼパム)、デパス(エチゾラム)やリーゼ(クロチアゼパム)など
ベンゾジアゼピン系抗不安薬は精神的な症状(パニック、不安、不眠など)に対して処方されます。
 
ベンゾジアゼピン系薬物一覧
一般名は「〇〇パム」、「〇〇ラム」のような名前になっていることが多い。
 
ベンゾジアゼピン系薬物は安易に服用すべきでない
埼玉協同病院など病院によってはベンゾジアゼピン系薬物の使用を禁止するようになりました。
 
ベンゾジアゼピン系の薬物を一定期間服用すると、その依存性から服薬を中止するのが困難になることがあります。
ベンゾジアゼピン系の薬物に関しては安易に服用しないのが得策です。
 
ベンゾジアゼピン系の薬物を服用していたら
急に減薬すると退薬症状(**)が発現することがあります。
専門家に相談しながら、少しずつ時間をかけて減薬することを考えていきましょう。
 
**退薬症状
身体依存による症状で、薬をやめようとした時に現れる不快な症状のこと
頭痛、、疲労感、嘔気・嘔吐、発汗、眠気、腹痛、、震え、発熱筋肉の痛みなど
 
 
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
 
 

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