ストレスは「見た目年齢」を左右する? 若さを保つために今日からできるセルフケア
同窓会のイメージ
「久しぶりの同窓会で、同じ年齢なのに驚くほど若く見える人がいた。」
そんな経験はありませんか?
もちろん遺伝や生活習慣の違いもありますが、近年の研究では慢性的なストレスが老化を早める要因の一つであることが明らかになってきました。
今回は、「ストレスと老化」の関係と、自宅でできるセルフチェック・セルフケアについてご紹介します。
ストレスが老化を早める理由
私たちは強いストレスを受け続けると、交感神経が優位な状態が続きます。
すると、アドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌され、体内では酸化ストレスや慢性炎症が起こりやすくなります。
その結果、細胞の染色体の末端にある**「テロメア」**が短くなりやすくなることが報告されています。
テロメアは細胞分裂のたびに少しずつ短くなり、細胞の寿命に関わる重要な部分です。
2004年には、エリッサ・エペル博士とノーベル賞受賞者エリザベス・ブラックバーン博士らの研究グループが、慢性的なストレスを受けている人ほどテロメアが短いことを報告し、大きな注目を集めました。
つまり、
慢性的なストレス
↓
交感神経が過剰に働く
↓
酸化ストレス・慢性炎症が増える
↓
細胞レベルの老化が進みやすくなる
という流れが現在では有力な考え方となっています。
もちろん、老化はストレスだけで決まるものではありませんが、ストレスを減らすことは健康寿命や見た目の若々しさを保つうえでも大切な要素と考えられています。
ストレスのセルフチェック
① 耳の動きを確認してみましょう
当院では治療の前後に耳の動きを確認しています。
長年の臨床経験の中で、
耳が硬く動きにくい
耳たぶを軽く引っ張ると痛みがある
左右差が大きい
このような方は、首や肩の緊張が強く、頭痛や肩こりなどを伴うことが少なくありません。
医学的には、耳の硬さだけでストレスの強さを判断できるという研究はまだありません。
しかし、慢性的なストレスでは首や肩、顎まわりの筋肉が緊張し、自律神経のバランスも乱れやすくなります。
そのため、耳の可動性や圧痛が、全身の緊張状態を反映する一つの参考所見になっている可能性は十分考えられます。
ご自宅では、
耳たぶを軽く前後に動かす
痛みはないか
スムーズに動くか
左右差はないか
を確認してみてください。
※強い痛みがある場合は無理に動かさないようにしてください。
② 慢性的な肩こり・首こり・腰痛・頭痛はありませんか?
ストレスは心だけの問題ではありません。
交感神経が緊張すると筋肉も緊張しやすくなります。
そのため、
首こり
肩こり
腰痛
緊張型頭痛
などが慢性的に続いている方は、身体が「ストレス過多」のサインを出している可能性があります。
もちろん、整形外科的な原因など他の病気が隠れていることもありますので、症状が長く続く場合は適切な診察を受けることも大切です。
今日からできるストレスケア
① 座禅を取り入れて呼吸を整える
ストレスを和らげる方法として、最も取り入れやすいのが呼吸を整えることです。
おすすめは、1日5分ほど静かに座る時間をつくること。
椅子でも床でも構いません。
背筋を軽く伸ばし、
鼻からゆっくり吸い、
鼻からゆっくり吐く。
「吐く時間を少し長めにする」ことを意識してみましょう。
ゆっくりとした呼吸は、副交感神経が働きやすい状態をつくり、心身の緊張を和らげることが報告されています。
座禅というと難しく感じるかもしれませんが、まずは5分間、呼吸だけに意識を向けることから始めてみてください。
② 耳をやさしく動かす
耳のまわりは多くの神経が分布し、東洋医学でも全身と関係の深い部位として考えられています。
耳全体をやさしくつまみ、
上へ
横へ
下へ
それぞれ数秒ずつ軽く伸ばします。
次に耳全体を前後にゆっくり動かしてみましょう。
決して強く引っ張る必要はありません。
「気持ちいい」と感じる程度で十分です。
耳を動かしながら深呼吸を組み合わせると、さらにリラックスしやすくなります。
まとめ
若々しさは、スキンケアや運動だけでなく、心と身体のストレスをため込まないことも大切です。
慢性的なストレスは、自律神経や筋肉の緊張を通じて全身へ影響し、細胞レベルの老化にも関わる可能性があることがわかってきています。
「最近疲れが抜けない」
「肩や首がいつも張っている」
「耳を触ると痛い、動きにくい」
そんな方は、一度ご自身の生活を見直し、呼吸を整えたり耳をやさしく動かしたりするセルフケアを試してみてください。
毎日の小さな積み重ねが、10年後の健康と若々しさにつながるかもしれません。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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