顎関節のセルフケア

顎関節の緩め方 〜やさしいセルフケアで負担を減らす〜

顎関節の不調は、
「口が開きにくい」「顎がカクカク鳴る」「噛みしめが強い」「頭痛や首こりがある」
といった症状として現れることがあります。

顎関節はとても繊細な関節のため、強く押したり無理に動かすとかえって悪化することもあります
ここでは、やさしい刺激で行う顎関節の緩め方をご紹介します。


① 顎関節付近を緩める

〜咬筋・側頭筋へのアプローチ〜

顎関節の動きには、

  • 咬筋(エラの筋肉)

  • 側頭筋(こめかみ周辺)

が深く関わっています。これらの筋肉が緊張すると、顎関節にも負担がかかります。

やり方

  • 顎関節周囲

  • 顎下

  • 耳の周囲

これらを指先で**軽くタッピング(トントンと叩く)**します。

✅ ポイント

  • 力は入れず、心地よい程度で

  • 皮膚を刺激するイメージで十分

  • 10秒程度


② 首の付け根を緩める

〜後頭下筋群へのアプローチ〜

顎関節は、首の付け根にある後頭下筋群とも密接に関係しています。
この部分が緊張すると、顎の動きも制限されやすくなります。

やり方

  • 後頭部の出っ張り(後頭骨隆起)付近を確認

  • 指先でやさしくタッピング

✅ ポイント

  • 押す・揉むのではなく、軽く刺激する

  • 呼吸を止めず、リラックスして行う

首まわりがふっと緩む感覚が出てくるのが理想です。


③ 顎の開閉運動

〜可動域をやさしく広げる〜

筋肉が緩んだら、顎を動かしていきます。

やり方

  • 下顎を左右に動かす

  • 前後に動かす

  • 無理のない範囲で口を開ける

✅ ポイント

  • ゆっくり、滑らかに動かす

  • 痛みが出ない範囲で行う


セルフケアを行う際の注意点

  • ぐりぐりとした強い刺激は逆効果です

  • あくまで「軽い刺激」を心がけましょう

  • 口を開けた時に痛みがある場合は、無理に開けないでください

  • 開きにくさ、強い痛み、異常音(ガクッ・ジャリジャリ音など)がある場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします


まとめ

顎関節のセルフケアは、
✔ 強くしない
✔ 無理に動かさない
✔ やさしく緩める

ことが何より大切です。

日常的な噛みしめやストレスが続くと、顎関節には知らず知らずのうちに負担がかかります。
毎日のケアとして、短時間でも続けることで、顎や首まわりの緊張緩和につながります。

 

たまはりきゅう院 院長 田巻和洋

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