不妊症鍼灸治療のカルテ 2402: 胚移植を3回したがダメでした。

夜勤が月に4-5回あり夜に眠ることができていない。

夜更かしはホルモンの分泌に悪影響、

休息を最優先にとってほしい。

 

39歳 女性 職業 キャビンアテンダント

主訴:胚移植を3回したが上手くいきませんでした。

「胚移植を予定しているので体調を整えたい」とのこと

症状と考察

  • 慢性的な倦怠感

不規則な仕事のため睡眠時間が不足し

十分な休息がとれていない可能性もある

→十分な睡眠時間を確保すること、23時には眠りたい。

  • 慢性的な頭痛(夜眠れなかったときに頭痛がおこる)

→頭痛はリンパの流れの不調のサイン

頭痛のない状態にしたい。

 

  • 皮膚炎がある

→皮膚の状態と妊娠のしやすさは関連がある。

皮膚炎のない状態にしたい。

 

  • 生理痛困難、下肢の冷え、子宮筋腫

→下腹部が冷えて生殖器の働きが落ちている可能性がある。

冷えを改善したい。

 

生活習慣

  • 食事:パン、麺類、ビール、乳製品は摂取を控える。

小麦製品に含まれるグルテンは日本人の妊活にマイナス、

乳製品は日本人のホルモン分泌にマイナス

小麦製品と乳製品を控えること

  • 入浴は湯船につかる。

シャワーで済ませることが多い

下半身があたたまらず、下半身があたたまらない。

→湯船に浸かるように。

  • 月4~5回の夜勤を減らせないか?

国際線の勤務時は夜から仕事に入るため眠れないとのこと。

夜間に睡眠ができないとホルモン分泌に支障がでる可能性が大きい。

(仕事モード>>妊活モード)

→夜勤を減らして妊活モードにするように

  • セックスレス

仕事柄タイミングがあわないとのこと。

胚移植であっても夫婦生活があったほうが、妊娠できる確率が高い。

→夫婦生活を活発にしたい

 

身体の状態

  • 足首が硬い

→卵巣の働きが落ちている可能性がある。

  • 耳が硬い

→リンパの流れが良くない可能性がある。

  • 頭皮の動きが良くない(硬い)

→何らかのストレスを受けている可能性がある。

(仕事モード>>妊活モード)

 

基本的には健康体だが・・・

 脈診、腹診などから基本的には健康体であることがわかります。

しかし、夜勤など仕事上の負荷が大きいため、

慢性的な頭痛、慢性的な倦怠感がでていると考えられます。

 

また、長時間の立ち仕事のため下半身への負担がかかり

冷え、子宮筋腫、生殖器の不具合が生じている可能性があります。

(立ち仕事は流産率が高い)

 

休息は薬や治療で補えるものではない

20代であればもう少し様子をみてもいいと思いますが、

胚移植を3回失敗と、30代後半ということを考えると

これまでのようにハードな夜勤をしながらの妊活は難しいかもしれません。

休息を増やす工夫をして体調が戻ってくるのを待ち

生活習慣を整えてから

次のステップへ挑むことをお勧めします。

 

たまはりきゅう院 院長 田巻和洋

 

 

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