顔で妊娠力をアップする その1(顎関節)
顎関節症は不妊症の原因になります。
仕事や趣味に没頭しているときに
口をかみしめたり、舌を吸いつけたりしていませんか?
夜間歯ぎしりをしていないひとでも
日中歯をかみしめていることがあります。
歯ぎしりや歯のかみしめは体重以上の重圧がかかり
顎関節、顔面の筋肉に相当の負担をかけることになります。
注意したいのはほとんどが無意識ということです。
頭痛をしていたり、顎がいたかったりしていても
噛みしめが原因だと気づいていないことが多いです。
かみしめが強いと顎関節にかかわる筋肉が硬くなる
顎に関連する筋肉には、
側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋、大・小胸頭筋などがあります。
顎関節症になると腰痛になることもある
噛み合わせが悪くなると、顎関節や顎周辺の筋肉に負担がかかります。
顎関節は耳のすぐ前にあるため、首や肩にも影響を与えます。
噛み合わせの左右差は、顎や顎につながる肩にも負担をかけ、歪みをもたらします。
この歪みが腰まで伝わり、腰痛の原因になることがあります。
かみしめは不妊症に関連があるかも?
顎関節症と不妊の関係については、明確な科学的な証拠はありません。
一部の研究では、顎関節症がホルモンバランスや自律神経系に影響を与える可能性が示唆されています。
顎関節症は、ストレスや緊張によって悪化することがあります。
当院の臨床では
「顎関節の緊張が強い人ほど妊娠するのに時間がかかっています。」
個人的には「顎関節の状態と妊娠のしやすさ」
は関連があるように感じています。
さらに、
顎関節症は以下のような合併症を生じる可能性があります。
- 歯周病:歯ぐきや歯を支える組織の炎症や感染。顎関節症の場合、かみ合わせが悪くなったり、歯ぎしりや食いしばりをしたりすることで、歯周組織に負担がかかります。
- 頭痛:顎関節や周囲の筋肉に過度の力がかかることで、頭部の血流や神経に影響を与えます。特に偏頭痛や緊張型頭痛との関連が指摘されています。
- 耳鳴り:顎関節は耳のすぐ前にあるため、顎関節の異常が耳の内部に影響を与えます。耳鳴りだけでなく、聴力低下やめまいなども起こることがあります。
- 睡眠障害:顎関節症の場合、夜間に歯ぎしりや食いしばりをすることが多く、睡眠の質が低下します。また、顎関節や筋肉の痛みや不快感も睡眠を妨げる要因になります。
- うつ病:顎関節症は精神的なストレスや不安が原因になることもありますが、逆に顎関節症の症状がストレスや不安を増幅させることもあります。長期間にわたって顎関節症の治療に苦労したり、日常生活に支障をきたしたりすることで、うつ病に陥る可能性があります。
噛みしめていない状態を覚えましょう。
①ます、思いっきり噛みしめてください。
②数秒後に顎の力をぬいてみる。
③上下の歯がわずかに離れるのがわかると思います。
その位置がリラックスしている理想的な位置です。
一流選手が試合で100%の力を発揮できるように
リラックスして試合に臨めるように心がけていることのようです。
気を付けたいこと
ストレスが強かったり、仕事のし過ぎ、立ち仕事の多い人はかみしめが強くなりがちです。
仕事量をへらすなどしてストレスが減るように工夫してください。
顎関節を緩める方法
- マッサージ: 咬筋や側頭筋などの凝った部分を指圧したりもみほぐしたりします。
- リラクゼーション: 深呼吸や瞑想などでストレスを軽減し、咬筋や側頭筋などの緊張をほぐします。
- ストレッチ:下あごを大きくあけたり、前後左右に動かしてみてください。
当院の鍼灸治療では
- 局所的には顎関節を中心に側頭部、顔面部に刺針していきます。
- 遠隔的にも顎関節を緩めるように刺針、調整します。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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