足首の動きで卵巣をチェックする

足首の動きが悪いと卵巣の機能もよくないかも?

術者が患者さんの左右両足の甲をつかんで前後にうごかしてみます。

この動作が卵巣の状態を示すヒントになります。

女性の身体のうち、下肢と生殖器は関連があります。

足首および足(ふくらはぎ)は卵巣機能を表します。

 

不妊症を訴えるひとのなかに足首の動きが良くない人がいます。

(股関節が不調ということもある)

この足首の動きが悪いとほとんどの場合、鼠径部を押したときに抵抗、圧痛を感じます。

鼠径部の付近の圧痛は漢方薬の診断で瘀血(おけつ)といいます。

瘀血(おけつ)は古い血が溜まったものとかいいますが

現代風に言い換えると血流が悪い状態のこと。

 

鼠径部の瘀血は血流が妨げられ

生殖機能の不調をもたらす可能性があります。

 

以上から

この2点は、足首、鼠径部の圧痛が不妊症の診断ポイントになります。

 

治療の方法

鍼灸療治

・本治法(遠隔的な治療)、任脈の奇経治療、顔面部の治療など処置するとこれら2点の(足首、鼠径部の圧痛)で改善します。

即効性はあるが、効果を定着させるために繰り返す必要があります。

漢方治療

・桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、温経湯、腸癰湯、大黄牡丹皮湯などの駆瘀血剤(くおけつざい)の服用により徐々に改善していきます。

 

日常で気を付けること

  • 足の指の動きがよくないと足首が固まりやすくなります。
  • 5本足ソックスをはき(または裸足)、鼻緒のある履物(わらじ型スリッパなど)をはいて指を動かしやすくする。
  • 自分の足に合う歩きやすい靴を選ぶ(アシックスなどは日本人向きといわれる)
  • ハイヒールなど見た目重視の履物は健康の観点からみるとすすめられない。
  • 下顎を緩める: 下顎骨(先端部分)を緩めると(骨のしなりがない)と足首がゆるみます。

  • 就寝中の食いしばりのないようにマウスピースをするとよい場合があります。

 

 

たまはりきゅう院 院長 田巻和洋

 

 

 

 

 

 

 

 

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