痛み止めの使い過ぎは腎臓に負担をかけます
→痛み止めはあくまでも応急処置。根本治療を考えよう。
症例
先日、「頭痛のため一日に3~4錠もの痛み止めを1か月間、服用していた」という患者さんが来院されました。
今回は「痛み止めの連用がなぜ危険なのか」ということをまとめてみたいと思います。
⭐痛み止めで腎臓が悪くなる?
問題になりやすいのは、**NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)**と呼ばれるタイプです。
・代表例
ロキソニン(ロキソプロフェン)
イブプロフェン
ボルタレン(ジクロフェナク)
ナプロキセン など
・仕組み
腎臓は「プロスタグランジン」という物質を使って
👉 血流を保ち、ろ過機能を維持しています。
NSAIDsはこのプロスタグランジンを抑えるため、
腎臓の血流が低下
老廃物を排出できなくなる
→ 腎機能低下につながります。- 最悪の場合、慢性腎不全→透析になってしまうかも!
・比較的安心な使い方
数日〜1週間程度
用量・用法を守る
水分をしっかり取る
複数の痛み止めを重ねない
⭐痛み止めが「かえって痛みを生む」ことがある
痛み止め(特にNSAIDsや一部の頭痛薬)を頻繁に使用すると、逆に痛みを引き起こすことがあります。
これは 薬物乱用頭痛(MOH:Medication Overuse Headache) と呼ばれています。
・薬物乱用頭痛とは
痛み止めを月10~15日以上使用
一時的に楽になるが、薬が切れると再び痛む
徐々に
頭痛の頻度が増える
痛みが慢性化する
薬が効きにくくなる
👉 「痛いから飲む → 余計に痛くなる → さらに飲む」
という悪循環に陥ります。
・原因不明・慢性的な痛みの本当の背景
慢性痛の多くは、単なる「炎症」ではなく、
筋肉の緊張
血流障害
自律神経の乱れ
中枢神経の過敏化(痛みを感じやすい状態)
といった 身体の機能的な問題 が関与しています。
このタイプの痛みは
👉 痛み止めでは根本的に改善しません。
・そこで鍼灸治療という選択
鍼灸治療は、「痛みを抑える」のではなく「痛みが生じる環境を整える」治療です。
・鍼灸が慢性痛に向いている理由
筋緊張を緩め、血流を改善
自律神経のバランス調整
中枢神経の痛み過敏を鎮める
薬に頼らないため副作用が少ない
特に
原因がはっきりしない頭痛
長年続く肩こり・首こり由来の痛み
痛み止めが手放せなくなっている方
には、ファーストチョイスとして検討する価値があります。
・まとめ
痛み止めは一時的な対症療法として有効ですが、使い過ぎることで逆に痛みを引き起こすことがあります。原因不明の痛みや慢性的な痛みに対しては、身体の機能そのものを整える鍼灸治療をおすすめします。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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