お風呂時間、湯船に浸かってますか?
入浴をシャワーで済ましてませんか?
→腎臓を強くしたければ、湯船につかって
「腎臓が弱い」と思われる人が多い
「湯船につかってますか?」と質問すると
いろんな理由でシャワーで済ましている、
という人が多いのです。
シャワーでは腎臓を鍛えられません。
東洋医学を経絡を示した図です(五経の色体表)
上の表で、「水」をつかさどるのが「腎」です。
ここが弱い人を腎虚(腎が弱いこと)といいます。
「腎」が弱いと、水の出入りが抑制され
冷え、夜間尿、むくみ、腰痛、生理痛、不妊、難聴、耳鳴り・・・
などの症状がでやすくなります。
お風呂は温めるだけのものではありません。
湯船につかるだけで「腎臓を鍛える」ことになるのです。
お風呂の効能
お風呂に入ると小便をしたくなりませんか?
この現象は以下のような理由で、腎臓が活発に働いてトイレに行きたくなるのです。
- 浸透圧(水圧)による血流改善
湯船に肩まで浸かると、体表面に均等に水圧がかかります。
この水圧が浸透圧刺激となり、末梢血管から心臓・腎臓へ血液を戻すポンプのように働きます。
結果として腎臓に送られる血液量が増え、腎臓が老廃物や余分な水分をろ過しやすくなります。
- 利尿作用の促進
腎血流が増えると、糸球体濾過量(GFR)が一時的に上がり、利尿作用が高まります。
これにより体内の余分な塩分や老廃物が排出され、むくみの改善や血圧の安定に役立つと考えられています。
- 自律神経を整えて腎臓を守る
お湯の温熱で副交感神経が優位になると、腎臓の血管が拡張しやすくなります。
ストレスや緊張で収縮していた腎血管をやわらげ、腎臓の働きを後押しします。
まとめ
湯船に浸かると、全身にかかる浸透圧(水圧)が腎臓への血流を増やし、利尿を促進します。
老廃物や塩分の排出を助け、腎臓の働きを守る“やさしい自然療法といえます。
このように、入浴はリラックスや睡眠の改善だけでなく、
腎臓の健康維持という観点からも有効な生活習慣と考えられます。
お風呂時間、なるべく湯船につかりましょうね。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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