虫歯になってから歯医者さんに行っていますか?
健康を極めるなら虫歯、歯周病をつくらない。
→セルフケアと3か月ごとの歯科検診
・健康な人は口の中もキレイです。
仕事柄、患者さまの口腔内の状況を診させていただいています。
経験的にわかることは
「口腔内環境が悪いと身体の不調も多い」ということです。
スウェーデンなどの予防歯科先進国では、80歳時点で平均20本以上の歯が残っているのに対し、日本では8本程度というデータもあります。
この差は、予防への意識の違いが大きく影響しているんです。
我が国の予防歯科への意識はまだまだ低いと感じます。
・口腔内環境が悪化するとどうなる?
- 歯周病と全身疾患の関連
- 歯周病は、糖尿病の悪化や心筋梗塞・脳梗塞のリスク増加と関連しています。
- 歯周病の治療により、糖尿病患者のHbA1c(血糖コントロール指標)が改善するという報告もあります。
- 免疫力の低下
- 口腔内の細菌バランスが崩れると、粘膜免疫(IgA抗体など)の働きが弱まり、ウイルス感染症にかかりやすくなります。
- 誤嚥性肺炎のリスク
- 高齢者では、口腔内の細菌が唾液とともに気道に入り、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
- 妊娠への影響
- 歯周病がある妊婦は、早産や低体重児出産のリスクが高まるとされています。
・予防歯科を実践してほしい
予防歯科とは、虫歯や歯周病などの口腔内の病気を未然に防ぐことを目的とした歯科医療の考え方です。
痛くなってから治療するのではなく、「そもそも病気にならないようにする」ことに重点を置いています。
予防歯科には大きく分けて2つの柱があります:
- セルフケアの徹底
- 正しい歯磨き、フロスや歯間ブラシの使用
- よく噛んで唾液を出す食習慣
- 甘いものの摂取を控える
- プロフェッショナルケア
- 定期的な歯科検診と歯石除去
- 唾液検査によるリスク評価(例:SillHaなどの唾液検査)
まとめ
セルフケア、プロによるケア(歯医者さんへの定期健診)、十分な咀嚼を組み合わせることで
歯の健康寿命を延ばし、将来的な治療費や身体への負担を減らすことができます。
定期的な歯科検診をお勧めします。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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