鍼灸治療のカルテ 2408不妊症: 多嚢胞性卵巣でも自然妊娠できる
質問 多嚢胞性卵巣症候群( PCOS) と言われました。自然妊娠は可能でしょうか?
→排卵があれば自然妊娠は可能です。
PCOSでは脳下垂体から分泌されるLHとFSHとFSHという2つのホルモンのバランスが乱れ、
排卵がうまく行われなくなることにより発症します。
多嚢胞性卵巣症候群であっても、排卵が確認できる(1~数か月)のであれば妊娠は可能です。
(*排卵回数が減るため、妊娠する確率は下がる。)
妊娠に時間がかけられるのであれば自然妊娠を目標にしてみるのもいいでしょう。
生活習慣
- 就寝時間 23:00 を目指す。
夜更かしをするとホルモン分泌が乱れやすくなります。
早寝早起きが基本です。
- 夫婦生活を活発に
夫婦生活を活発にすることで、子宮や卵巣の反応性を高めていきます。
子宮が活性化する状態をたくさん作ってほしい。
- 入浴時に湯船につかる
湯船に浸からない生活は冷えを助長します。
下半身を冷やさない生活を実践して。
- ストレスの軽減
無用なストレスを減らすことも考えて。
- 肥満の解消
肥満している女性は妊娠する確率が下がります。
適切に体重を下げることができれば排卵が正常化することもあります。
まず10%程度の減量を目指しましょう。
栄養療法
マグネシウムやビタミンDの不足が原因になっていることもあります。
鍼灸治療
気血の巡りを改善して、リンパの流れやホルモンバランスの乱れを整えます。
このように、生理、排卵を自力でおこすように働きかけていきまう。
薬物療法
排卵がない場合は排卵誘発剤を併用することもあります。
まとめ
「多嚢胞性卵巣症候群であっても、自然妊娠をした」という例は少なくありません。
生理周期が長くても、排卵ができれば妊娠する確率はゼロではありません。
20代および30代前半くらいまでは、
生活習慣を整えながら自然妊娠だけを狙ってみるのもいいのではないでしょうか。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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