排卵誘発剤の副作用に注意してほしい
クロミッドという薬の名前を聞いたことあるでしょうか。
排卵誘発剤の一つで
これを服用すると排卵が促進され、
妊娠する確率があがると認識されていると思います。
確かに自力での排卵が難しいひとには有用だと思います。
しかし、薬には副作用があります。
クロミッドの副作用のうち
妊娠にかかわる部分は
①頸管粘液の減少
②子宮内膜の厚みの減少
③卵胞が破裂しない
などです。
①の頸管粘液の減少
排卵日付近に頸管内の粘液が増すのは、
精子が子宮および卵巣へ到達しやすくするためです。
②子宮内膜の厚さの減少
クロミッドを飲み始めて
月経量が減少する場合は要注意です。
子宮内膜が薄くなっている可能性があります。
③卵胞が破裂しない
卵胞は20~24mmに成長すると排卵するといわれています。
クロミッドを服用すると卵胞は過剰に大きくなるが
帰って排卵に至らないということがあります。
以上のことはクロミッドの持つ抗エストロゲン作用によるものです。
やむを得ず、クロミッドのような排卵誘発剤を服用する場合は
服用してから
頸管粘液が減少していないか
子宮内膜厚が薄く(月経量が少なく)なっていないか
排卵しているのか
チェックしてもらうようにしてください。
月経が月に一度あって
基礎体温も低温期と高温期きわかれ
自力での排卵がある場合は
クロミッドを使う必要性はあまりありません。
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たまはりきゅう院 田巻和洋
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