外陰部の静脈瘤が痛みます
今日は30代の女性です。
妊娠28週💓
妊娠すると今までになかった症状がでてきます。
しかし、薬で対応しようにも薬がなかったり、
あっても妊娠中ということで服薬できなかったりで
ほとんどの妊婦さんが不快な症状を我慢して過ごしているようです。
つわり、逆子の鍼灸治療はある程度の知名度もありますが
今回は「外陰部にできて静脈瘤」です。
場所が場所だけにあまり露出できませんね。
こんな症状も経絡的に鍼灸治療できれば局所をいじることなく改善できますという例です。
○主訴
最近 外陰部に静脈瘤ができて痛み重い感じがするとのこと😱
○その他の症状
尿漏れ、夜間尿
・外陰部の静脈瘤について
この静脈瘤とは静脈内の血液がたまり、こぶのようにふくらむこと。
妊娠すると腹部の大静脈が大きくなった子宮に圧迫されて、下半身の血液が大静脈に戻りにくくなります。
そのうえホルモンの影響で血液壁もゆるんでくるので、足や、外陰部、膣などに静脈瘤ができることがあります。
これが成長するとちょっと厄介です。
外陰部の静脈瘤ですが、大きい場合は出産時に破裂する場合があることから、
帝王切開、会陰切開なんて場合もある❗
局所的に治療しても ある程度の効果は見込めるが・・・、
こんな場合も経絡的に考えれば遠隔的に治療も可能です。
生殖器は経絡的には腎経の管轄です。
腎経に関連するツボを使えばなんとかなりそうです❗
・尿漏れについて
妊婦さんの尿漏れも深刻な問題です。
尿漏れを放置すると深刻な場合 カンジタなどに発展する場合もあります。
カンジタの症状
・外陰部の痒み。
・外陰部の皮膚が赤く腫れている。
・外陰部の皮膚が赤く、発疹がある。
・炎症の場所によっては排尿痛など
薬で対処もできますが、
「尿漏れ」という原因を絶たないと不快な症状を繰り返すことになる。
外陰部の痒みを何ヶ月も我慢するの大変😑
尿は肺経の管轄です。
肺経に関連するツボ(太淵)を使い尿の漏れを止めてしまいましょう❗
○東洋医学的弁別
外陰部の静脈瘤→腎
尿漏れ→肺
夜間尿→腎
○治療
腎経に関連するツボ 復溜 ふくりゅう、肺経に関連するツボ 太淵 たいえん に針をあてます。
基本はそれだけです。
治療1回で静脈瘤の痛み、重みとも軽減、
尿漏れも改善しています。
当初 心配そうだった患者さんも満面の笑みで来院😃
2回の治療でほぼ改善。
その後の経過もよく週1回のペースで治療を継続中です。
○コメント
妊婦さんを悩ませる症状には
・便秘
・尿漏れ
・痔
が上位に上げられます。
(リクルートのマタニティ情報誌「妊すぐ」が、同誌メルマガ会員2,981人にアンケートした結果)
東洋医学的には
・便秘→ 脾
・尿漏れ →肺
・痔 →肺
すべて鍼灸治療で対応できます。
鍼灸治療を上手に使えばマタニティーライフのクオリティーをアップできます。
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