美容と健康:梅干し皺(うめぼしじわ)の原因は下半身にある
「顎の梅干し皺(うめぼしじわ)」の原因は下半身にある
→身体のエネルギー(気)の滞りや、腎・肝・脾のアンバランスが関与
💋 1. 現代的な理解
梅干し皺とは顎先(オトガイ部)に、力を入れたときや口を閉じたときにできる
細かい筋肉性のシワのことです。
主な原因:
- オトガイ筋(顎先の筋肉)の過緊張
→ 口を閉じようと無意識に力が入ることで収縮し、皮膚を引き寄せてシワになる。
- 咬筋・口輪筋のバランスの崩れ
→ 食いしばりや噛みしめ癖がある人に多い。
- 皮膚の弾力低下・骨吸収
→ 加齢により皮下脂肪やコラーゲンが減少し、骨格が変化。皮膚がたるみやすくなる。
つまり「力の入りすぎ」と「ハリの低下」が同時に起こることで現れるしわです。
🌿 2. 東洋医学での考え方
東洋医学では、顎の梅干し皺は単なる筋肉の問題ではなく、
全身の「気・血・水」や「腎・脾・肝」の乱れが顔に現れたサインとみます。
💧(1)腎(じん)の弱り
→ 老化・下半身の気不足・重力に逆らう力の低下
腎は「精(生命エネルギー)」を司り、骨や歯、肌の弾力を保つ源。
腎が弱ると、下半身が冷え、浮腫み、・しわ・フェイスラインの崩れが出やすくなります。
特に顎の梅干し皺は、「腎気の不足で下から支えられなくなった状態」と考えます。
🌾(2)脾(ひ)の働きの低下
→ 表情筋の張り・血色に影響
脾は「筋肉」をつかさどります。
食事の乱れ、冷たいものの摂りすぎ、甘い物の摂取過多などで脾が弱ると、
筋肉の弾力が失われ、緊張と弛緩のバランスが崩れます。
結果、顎周囲の筋がこわばり、シワを引き起こします。
🌿(3)肝(かん)の気滞(ストレス・食いしばり)
→ 無意識の力み・表情の硬さ
肝は「気の流れ」を調節します。
ストレスや感情の抑圧があると肝の気が滞り、顎や口周りに無意識の緊張が起こります。
この「食いしばり」「噛み締め」の習慣が、
オトガイ筋を常に収縮させ、
結果として梅干し皺を深めていくのです。
💆♀️ 3. 美容鍼灸でのアプローチ
🔸 局所(オトガイ部・咬筋)の緊張緩和
- 顎関節の調整、咬筋に刺鍼することで、
顎のバランスを整えつつ 筋肉の過緊張をゆるめて自然な動きに戻します。
- 結果として、顎がなめらかに動き、シワが浅くなります。
🔸 経絡調整で「気」の流れを整える
- 任脈の滞りを改善することで、口周囲の筋肉の硬さを緩めます。
- さらに「肝経・脾経・腎経」を整えることで、
ストレス・代謝・老化の三方向からのケアを行います。
🌸 4. セルフケア・養生ポイント
・丹田(下腹部)を冷やさない
・足首を露出しない→下半身が温まる
・入浴時、湯船で温まる。
・腰振り運動(フラダンス)はオトガイを緩める。
・ストレスの軽減→食いしばりの軽減
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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