顎関節症と不妊との関係性

【顎関節症と不妊の関係:蝶形骨と脳下垂体の視点から】

顎関節症は、肩こりや頭痛だけでなく、“ホルモンバランス”にも影響する可能性があります。
その理由のひとつが、顎関節と頭蓋骨の中心にある「蝶形骨(ちょうけいこつ)」との関係です。


■顎関節のバランスが崩れると、蝶形骨に影響が及ぶ

ウィキペディア 蝶形骨より

顎関節は、頭蓋骨の側頭骨にあり、そのすぐ内側に 蝶形骨 が位置します。
蝶形骨は頭蓋骨の“中心”にあり、わずかな歪みでも頭蓋全体のバランスに影響する非常に重要な骨です。

顎のズレ(噛みしめ・食いしばり・左右差)が長期間続くと、
側頭骨の動きが偏り、結果として蝶形骨に力が伝わり、
蝶形骨の可動が制限される(圧迫される) と考えられています。


■蝶形骨のすぐ奥に「脳下垂体」がある

蝶形骨の内部には トルコ鞍(鞍状のくぼみ) と呼ばれる部分があり、
その中に 脳下垂体(ホルモン中枢) が収まっています。

そのため、蝶形骨の緊張や歪みは、
脳下垂体の働きに影響する可能性が指摘されています。


■脳下垂体が乱れると女性ホルモンにも影響

脳下垂体は、生殖機能に関わる重要なホルモンを司ります。

  • FSH(卵胞刺激ホルモン)

  • LH(黄体形成ホルモン)

  • プロラクチン

  • 甲状腺ホルモンの調整

  • 副腎ホルモンの調整

など、妊娠に必要なホルモンの多くは 脳下垂体から指令が出ています。

そのため、
顎関節のバランス不良 → 蝶形骨の緊張 → 脳下垂体へのストレス → 女性ホルモン分泌の乱れ
という流れが起きる可能性があります。

これは、不妊治療の現場でも
「ストレス・姿勢・噛みしめはホルモンバランスに影響する」とされる理由の一つです。


🔷【まとめ】

顎関節症は単なる“あごの痛み”にとどまらず、
頭蓋骨の中心である蝶形骨、そして脳下垂体の働きに影響を及ぼす可能性があるため、
ホルモン分泌や妊娠しやすさにも関連することがあります。

✔顎の緊張をゆるめる
✔頭蓋のバランスを整える
✔自律神経の安定
✔骨盤内の血流改善

これらは、妊娠しやすい身体づくりにおいて非常に重要なポイントです。

当院では、顎関節の調整だけでなく、
ホルモンバランスを整えるための体全体のケアを行っています。

 

たまはりきゅう院 院長 田巻和洋

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